はじめに
この記事では、これからC++によるプログラミングを始める方向けに、プログラミングをするための環境構築から簡単なプログラムを書いてみるところまでを解説していきます。
今回紹介するのはWindowsのPC上に、VirtualBoxというアプリケーションを使って仮想的なLinux環境を構築します。このLinux環境の中でC++プログラミングをします。LinuxというのはWindowsやmacOSと同じ汎用OSで、ソフトウェア開発では世界中で広く使われています。
環境構築から簡単なプログラムを書くところまで、3ステップで簡単にできるのでやってみましょう!
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前提条件
WindowsがインストールされているPCがあればOKです。
➀ VirtualBoxとUbuntuのインストール
まず、WindowsPC上にVirtualBoxという仮想化ソフトウェアをインストールし、仮想マシンというものを作成します。そして、仮想マシン上にUbuntuをインストールします。Linuxには、ディストリビューションというLinuxから派生したOSがたくさんあります。Ubuntuもディストリビューションの1つで、最も普及しているLinuxディストリビューションです。今回は、このUbuntuを使用していきます。
VirtualBoxとUbuntuのインストールは、以下の記事を参考に実施してください。
➁ VS CodeのインストールとUbuntuとの連携
VirtualBoxとUbuntuのインストールが終わったら、次はコードエディタをWindowsPCにインストールします。コードエディタはプログラムを書くためのツールです。コードエディタも様々ありますが、今回はVS Codeを紹介します。VS CodeはMicrosoftが開発しているコードエディタで、高速で使いやすく、拡張機能も豊富で、こだわりのコードエディタがないならVS Code一択だと思っています。
VS Codeには「Remote-SSH」という拡張機能があり、VS Code上から仮想マシンにログインすることができます。これによって、Windows上のVS Codeから仮想マシンにインストールされているUbuntuを操作できるため、Windowsと仮想マシンを行ったり来たりする必要がなくなり、非常に便利です。
VS Codeのインストールと仮想マシンにログインするための設定は、以下の記事を参考に実施してください。
➂ UbuntuにC++環境を構築
ここまできたらあと少しです!最後にUbuntuにC++プログラミングをするためのパッケージをインストールして、簡単なプログラムを書いてみましょう。VS Codeのインストールと設定は完了しているので、仮想マシンは起動するだけで、Ubuntuの操作は全てVS Codeから行います。
Ubuntuには、「build-essential」というソフトウェアのコンパイルやビルドに必要な基本的なツールやライブラリをまとめたパッケージが用意されているので、これをインストールするだけでプログラミングができるようになります。
「build-essential」のインストールと簡単なプログラムを書く手順は、以下の記事を参考に実施してください。
さいごに
以上、C++プログラミングの始め方でした。C++はプログラム言語の中でも特に難易度の高い言語ですが、使いこなせばAI、ゲーム、OSまで何でも作れます。この記事を通してC++プログラミングをするための環境は整ったので、まずはどんどんプログラムを書いてみましょう!